「先輩って、澤村部長と仲良いんですね」
「へっ…！？」
調理部へ荷物を運び終わって事務所へ戻る最中、園田さんがそんな突拍子もないことを言い出した。
な…仲がいい！？
なんで突然そんなことを…！？
思わず声が裏返ってしまったあたしに、園田さんはふんわりと微笑む。
「先輩と部長が話してるのを見ると、いつもそう思うんです」
「そ…そう？」
そりゃ…まぁ一応付き合ってるからね…。
なんて言葉は喉の奥に飲み込んで、なんとかごまかそうとするあたし。
「でも、そんなことないよ！？
いっつも意地悪なこと言われるし怒られるし、あたしもついムカッときては言い返して…」
