【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜

そんな拓海さんを物足りなげな顔で見上げると、三神さんはふっと短く笑った。



「まー結局勝ったのはウチだけど…
オレ個人としては、拓海サン達のプレゼンが一番気に入りましたけどね」



思いがけない三神さんの言葉に、あたしも拓海さんも目をぱちくりさせる。



「他の会社も皆『ウチはこのぐらい豪華なものが作れるんだぞ!』ってアピールする中で、唯一拓海サン達はすごく素朴だったでしょ?いい意味でね。

懐かしい昔ながらのお弁当って感じで、でもすごく美味しそうで。
オレはあぁいうのいいなって思いましたよ」



三神さん……

そんなふうに思ってくれてたんだ。


あたしは自分が褒められたかのように嬉しさが込み上げてきた。