【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜

「た、拓海さん…?あのぅ…」



…あたしには??


顔を引きつらせながら、あたしの存在を思い出させるように自分を指差してみせる。


すると、拓海さんは「あぁ」と言って悪戯っぽく笑う。



「お前にはこっち」


「へ……!?」



そう言って差し出されたのは、簡単にラッピングされた一本のオレンジ色のガーベラだった。


なんというか……


普通に渡されたら絶対嬉しいはずなんだけど、あの花束を見た後だとものすごい複雑!!



微妙な顔をして拓海さんを見上げると、意地悪く右の口角を上げてこう言い放つ。



「ナマケモノのお前に花の世話なんて絶対出来ないだろ?」


「~~~っ!!」



…く、悔しいぃー!!