【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜

自分の赤っ恥に落胆しながらチラリと再び拓海さんを見ると、彼は腕組みをしながらまたあたしを横目で見ていた。



そして、声を出さずに

『ばーか』

と動いた口は、次の瞬間ふっと微笑んだのだった。



──キュンっ。


その不意打ちの笑みに、あたしの胸はそんな音を鳴らした。


拓海さん…それは反則です!!



“しょうがねぇヤツだな”なんてセリフが聞こえてきそうなその笑みは、

たぶん、あたしにしか見せないものだから。



いろんな意味で気恥ずかしくなったあたしは、手ぐしで髪をとかすフリをして赤くなった顔を隠していた。