その日の夜、一旦家に帰って久々にワンピースに着替えたあたしは、千葉ちゃんの彼氏が働いているレストランへとやって来た。
白い外壁に品の良いイルミネーションが輝いて、夜はまた違った雰囲気になっている。
窓から漏れる淡い黄色の優しい明かりが、木で造られたテラスを照らし出していた。
そして、入口の辺りにはあたしに向かって手を振るモデルのような女性が。
「千葉ちゃん!」
「よーし、主役が来たわね!」
千葉ちゃんは腕を組みながら嬉しそうにニッコリと笑う。
そう、今日はこれからあたしの誕生日のお祝いにディナーをご馳走してもらうんだ。



