『──懲りたか?』 『も…もちろんです…』 肩で息をするあたしを組み敷いたベッドの上で、最後の行為の後にセクシー過ぎる流し目を向けてそう言った彼は。 あたしの言葉に満足げな笑みを浮かべてキスを落としたのだった。 「…あの変態っ…!!」 月曜日の出勤時、あたしはそのことを思い出して悪態をつきながら愛車を走らせていた。 それでも身体は勝手に熱くなってくるし、ミラーに映った顔はほんのり赤くなっている。 やっぱりダメだ… 何をされたって、あたしは彼を好きにしかなれないんだから。