【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜

「──ひゃっ…!」



三神さんの方へと倒れかけるあたしを、彼がもう片方の手で支える。


なんだか抱き合うような格好になってしまい、すぐ間近におキレイな顔が飛び込んできて、あたしは目を見張った。



「携帯しか持ってないのに、ここからどうやって戻るつもり?」


「あ……!」



そうだった…すっかり忘れてた!

場所もよくわからないしどうしよう?


というか…、この状況も問題よ!



三神さんは何故かあたしを離してくれず、じっと目を見つめている。


長めのハニーブラウンの前髪も、動く唇から零れる息すらもふりかかりそうな至近距離で。