【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜

三神さんはそれをあたしに気付かせるために、こんなことをしてくれたんだよね…?



「…三神さん、ありがとうございます」



突然お礼を言ったあたしを、三神さんはキョトンとして見上げる。


あたしは意を決してソファーから腰を上げた。



「三神さんのおかげで思い直せました。
これから拓海さんと会ってちゃんと話してきますね!」



ぐっと拳を握りしめて力強く頷くと、あたしは部屋を出ようと一歩踏み出した。


──すると。



「ちょーっと待った」



立ち上がろうとする三神さんに手をぐっと掴まれた。

バランスが崩れて体がよろける。