【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜

「……問題?」



あたしが首をかしげると、三神さんは「そう」と言って頷いた。



「相手のことは大事にしたいけど、自分だって傷付きたくない。

そうやって考えてるうちにどんどん臆病になって、言いたいことが言えなくなって…
悩まなくてもいいことで悩んだりする」



すると、三神さんがあたしのおでこを人差し指でつんっと軽く突いた。


驚いて目を丸くするあたしに構わず、彼は話を続ける。



「あの拓海さんがすぐに心奪われるワケないでしょ!相川ちゃんの取り越し苦労だって。

さっきのだって何か理由があったんだよ、きっと」



……うん、あたしもそう思いたい。

…けど、ちょっと待って?