「凜、何か隠し事してない?」 「な…ッ、ない。」 プイッ 不自然に目を逸らされ、視線は窓の外へと向けられた。 「雪、綺麗…。」 「話、逸らすな。」 雪なんて、もう見慣れた。 なんたって此処は北海道だし、話題を逸らしみえみえ。 少し不機嫌になりながら、凜の顎に手を添え、クイッと無理矢理視線を合わせる。