「じゃあ、もう戻るね。」 「…うん。」 とは言った凜だけど、俺の服の裾を離してくれなくて 「…行かないで。」 …また、押し倒したくなった。 「また、直ぐに来るから。」 「本当…に?」 「本当。」 押し倒すのは我慢して、キスにしておいた。 まだ早朝で人通り少ない病院をなんとか抜け出して外に出ることが出来た。