「…行こうか。」 「うん。」 私は、TOREIR206にそっと跨がり、ハンドルをギュッと握る。 「龍蝶、行くぞ―…!」 暴走のハジマリの合図。 ブォォンブォォン… 私の合図と共にエンジンを吹かす騒々しい音が街中に響く。 光の大群が隣街へと流れて行く―…。