「ねえねえ、凛復活暴走しようよ!!」 淀んだ空気の中、亮が何時もの可愛いオーラを出しながら言った。 「凛、走りたい?」 暴走かあ…懐かしい、な。 暫くバイクには乗らなかった。 というより、乗れなかった。 「何処でするつもり?」 「勿論、蝶乱舞街だよっ!」 私と似た名前を持った、街。 つまり、隣街。 凛華のテレトリー…。