廊下を並んで歩き、教室へと向かう。 こうやって、並んで歩くのも二年ぶり。 自然と心が暖かくなる。 「皆にはこの事、内緒ね。」 「あいつ等にはまだ、何も言ってないのか?」 「うん…あいつ等に言ったら絶対、此処に押し寄せちゃうでしょ。」 想像すると、クスッとつい笑ってしまう。 「あいつ等の事話してる時の凜は幸せそうだな。」 「……」 再び、黙り込む私。 都合が悪くなると黙り込む癖自分で言うのも変だけど、どうにかしたい。