王子様とお姫様











一通り話し終えたのはもう1時限目が終わりかけの頃。


メールを一方的にずっと打っていた私の頭の中に授業の内容なんかこれっぽっちもない。


そんな時に限って…




「…じゃあ平田ァー、ここ訳して」





…はいぃぃぃ!!?

え、どこ、どこどこどこ!?

今どこの話してるの!?




本当に何にも聞いてなかった私は教科書のページすらわからない。




…どうしよう、ヤバイッ!!!



後ろをちらっとみて舞に助けを求める。

けれど当然舞も話を聞いてなくて『ごめん!!』と口パクで伝える。