森の入り口の方に向かうにつれて だんだんと人間の匂いがし始めた (何処にいるんだ!?) 僕はいつの間にか 森に倒れている人間を捜すのではなく、 ただ一人の人を捜し出していた。 意志なんてもちろんあったわけではない。 無意識のうちにだった。 頭の中で勝手に 倒れているのは蓮華である といわんばかりに 僕を 僕の心を急かした。 .