僕は蓮華を村から離れた所に 置いてきてしまっていた事を思い出した。 が、僕は行きたくなかった。 蓮華のあの言葉が、 あの表情が僕には耐え難かった。 『私が死んだら?』 未だに耳の奥の方に残っていた。 『嫌だ聞きたくない!!』 僕の心は悲鳴にも似た否定の声を上げた。 僕が絶望するのは何度目かな?? こんなに心が痛い絶望は 初めてかも知れないな・・・ .