ネクロフィリア【加筆執筆中】

「…そんな、私の儚い願い事だから…。
笑い飛ばしてよ」

「………ごめ…」

「もう、また謝って。いつも謝ってる」

「…………」


死ぬ覚悟をした藤井さん。
それを勧めた俺。

死にたくないのかもしれない藤井さん。
だけど死んで欲しい俺。


それでも、タイムリミットは明日。

全てが明日で終わる。



もしも、死んだとしても。
例え、死ななくても。


最後に彼女に俺は何をしたらいいのだろう。


「………」


何も考えられないけど。
俺は黙って手を彼女へと差し出す。


これが。


最良のような気がした。


「え?」


案の定、目を丸くする藤井さん。



「……手」

「え」


意味がわからないのか、藤井さんは手を出す。
その手を俺は優しく包み込んだ。


小さな、その手の平を。