その翌日。
僕が伊織さんの部屋へ資料を持っていこうと出た時だった。
ちょうど、伊織さんが廊下を歩いていた。
コンビニの袋を持っているから、何か買って来たのだろうか。
…昨日あれだけ僕が買ったのに。
そう思うけど、文句も言えず僕は伊織さんに声をかけた。
「伊織さん」
ぴくっと肩を揺らした伊織さんがゆらっとこっちを見る。
その姿が昨日の虚ろな時よりも不気味で思わずぞくってした。
「何」
低い声を出した伊織さんは何か、高圧的だ。
「いや、昨日の資料…」
「ああ。そか」
こっちに体を全部向けて、伊織さんは早く寄越せと言わんばかりに手を出す。
それに僕は慌てて資料を差し出した。
その資料を渡すと、
「では、また」
と言ってその場を去ろうと踵を返した。
だけど。
「あーー佐々木」
「…はい」
そうやって、僕を呼びとめた伊織さん。
くるっと振り向くと、顔だけこっちを向かせた伊織さんはぼそっと。
「……ありがとな」
一言だけ言うと、僕の言葉を待たずに部屋へと入って行った。
僕が伊織さんの部屋へ資料を持っていこうと出た時だった。
ちょうど、伊織さんが廊下を歩いていた。
コンビニの袋を持っているから、何か買って来たのだろうか。
…昨日あれだけ僕が買ったのに。
そう思うけど、文句も言えず僕は伊織さんに声をかけた。
「伊織さん」
ぴくっと肩を揺らした伊織さんがゆらっとこっちを見る。
その姿が昨日の虚ろな時よりも不気味で思わずぞくってした。
「何」
低い声を出した伊織さんは何か、高圧的だ。
「いや、昨日の資料…」
「ああ。そか」
こっちに体を全部向けて、伊織さんは早く寄越せと言わんばかりに手を出す。
それに僕は慌てて資料を差し出した。
その資料を渡すと、
「では、また」
と言ってその場を去ろうと踵を返した。
だけど。
「あーー佐々木」
「…はい」
そうやって、僕を呼びとめた伊織さん。
くるっと振り向くと、顔だけこっちを向かせた伊織さんはぼそっと。
「……ありがとな」
一言だけ言うと、僕の言葉を待たずに部屋へと入って行った。



