この時は本当に。



伊織の為になるなら何でもしてやろう。
そう、思っていた。

最後に私を頼ってくれた伊織。
その伊織を手放すわけなんかない。



伊織?

もう、一人で泣く必要なんかないんだよ。



何が出来るかわからなかったから。
プレゼントあげるんだ。


何かあったらこのプレゼントを見て、私を思い出して。


伊織の味方はここにいる。
そう、思い出して。

伊織にとって最高の誕生日になりますように。









      【完結】
      2011.10.8