レンタル彼氏 Ⅰ【完結】

それから泉は信じられない話を、ぽつぽつと話しだした。

「…和、黙ってて…ごめんね。
伊織は私の彼氏だったの」


「……うん」

和は色々言いたいだろう言葉を飲み込んで頷いた。

「彼の職業はレンタル彼氏だったの」


「……レンタル彼氏?」


「うん、簡単に言えば出張ホストみたいなモノかな。
ホストとは違う気もするけど」


泉は時折、涙を流して嗚咽を漏らしながらも続けた。

「学校新聞のね、記事を作ろうとした時偶然出会ったの。
そこで伊織にレンタル彼氏として契約することを持ちかけたんだ」


それから泉の話す内容は、真実味を帯びてない夢みたいだった。

レンタル彼氏って、何?

ホスト、だ?
金で男を買う?

月、2000万?

優しい?


頭が混乱しまくってて、話し終えた泉を見ても、何も言うことが出来なかった。


聞きたいことがたくさんありすぎて、それを整理するだけで時間がかかる。
同じように黙っていた和が泉を真っ直ぐに見て、先に尋ねた。

「…レンタル彼氏って…泉はお金払ってたの?」