レンタル彼氏 Ⅰ【完結】

和はぼーっと窓を眺めながら、独り言のように呟く。


「今のままじゃ泉、幸せになれないよ」


「……………」

それは俺もわかってる。

共に堕ちる恋が、幸せだなんて思わない。
いくら好きな相手と一緒だろうとも。

「…でも、好きってそう簡単に諦めつくものじゃないし。
私も要君と別れたら引きずるはずだし」


「……まあ、俺も泉のこと諦められないからなあ」


「中学からだもんね」


「長すぎだよな」


「一途だよね、順二。
モテんのに」


「はあ?告白とかないけど」


「ああ、そうか。
結構、泉への態度周りにバレバレだからか」


「……!!」


バレバレ…?
ま、まじ?

「同じクラスにはほぼバレてんだろうね。
気付いてなかったの泉ぐらいだって」


「………そんなかな…」


「はは、泉、順二と付き合うといいなあ…」


「……和」


和は本当、ただ純粋に泉の幸せを願ってるんだな。

まじでいい奴。
泉、こんな友達持って幸せだな。

「それにしても遅い」