レンタル彼氏 Ⅰ【完結】

「………わからねえ」


「はあ?あるじゃん、色々」


「何だよ、色々って」


「色々は色々だよ」


「ふは、和も答えらんねえじゃん」


「私は泉の全てが大好きなの、私が男なら迷わず告白してたわ」


「え、それ無理。多分俺和に勝てない」


「ふ、だろーね」


「はは、和ほど泉を知ってる奴いねーよ」


「…じゃなくてーどこが好きなの?」


…話反らせなかったか。

俺は髪の毛を掻き上げてから、胡坐を組む。
手に顎を乗せると。


「………守りたくなるとこ」


初めて誰かに話すことを、ぽろぽろと溢す。

「……我慢して笑うとこ」

真っ赤な目をした泉を思い出して目を細める。

「……思い込んだら直球なとこ」


「ぶっ、確かに」


「笑うとこじゃねえ」


「はいはーい」


「………とにかくたくさん」



素直に言ったことを後悔する。
少し赤くなった頬を照れ隠しのつもりで人差し指でポリポリとかいた。

「……順二」