レンタル彼氏 Ⅰ【完結】

「だってさ」


和は俺をきっと睨み付けると

「だって私泉から彼氏のこと聞いてない」

そう言った。

「…………………」


えと…。
ちょっと、待て。

何?
これは、もしや。

言わなくてもよかったの?



「……………えー…」

まだ混乱してる俺に和が続ける。

「うまくいってなさそうだったしさっ、順二と泉がくっついたらいい!ぐらいに思ってたんだけどさ。
今日休んだの、絶対昨日の所為でしょ?」


まあ、そう、だと思うけど。
本当に具合悪かっただけかもだし…。

…………ないな、泉休まないし。

「順二も泉も無駄に傷付けるようなことして、ごめんっ…」

そうやって、和は俺に深々と頭を下げた。

「いや、まじ言ってよかったって!」

和はちらっと顔を上げてから。


「…………まじ?」


「ああ、まじまじ」

大袈裟に首を縦にぶんぶんと振った。



「そっか!じゃあ、この件もう終了ねっ!」





…………………え?