レンタル彼氏 Ⅰ【完結】

それから和は携帯をカチカチしている。
パタンと携帯を閉じた瞬間に震える俺の携帯。

開くと…

【へたれ!】


「…………………」

畜生。
へたれだよ、まじで。

わかったよ、まじ決意するよ。
言う、言うよ。

そう、腹を括った俺の返信したメールを見て和がニヤリと笑った。


【帰り、言う】


それからのカラオケはさーっぱり身が入らず。
ほとんど覚えてない。


何言ってたかも、会話も何もかも。
俺、まじ嵐メドレーしてたのかな。

泉は今朝のどんよりした雰囲気はさっぱり消え去っていて、すっきりしたのか、カラオケを出たら伸びをしていた。

それからくるっと振り返ると

「和、順二っ、ありがとうっ!」

笑顔で俺と和に言った。


それを茶化すと、和が急に。

「じゃ、私帰るからっ」

そう言って、止める俺と泉の声も聞かず、早々に帰って行った。

もう、後ろ姿すら見えない。
その行動に、まだぽかんとしてる泉に言った。


「…帰ろうぜ?」