レンタル彼氏 Ⅰ【完結】

「……言えない理由があるんじゃん」


「何、理由って」


「…う、わからないけど」


「…………ショック」


和は相当ショックを受けているのか、今にも泣きそうだ。

言ってしまったことを後悔したけど、まさか知らないなんて思ってなかったから。
だって、前の彼氏の時も和には一番先に報告してたのを俺は知ってる。


「…ごめん、でも泉から言われるまで待ってあげて。
知らないだなんて思わなかったから。
あ、俺も泉から聞いたわけじゃないよ?」


落ち込む和をフォローしてると、泉が戻って来た。


………タイミング、悪い。

「和、順二ー、今日この後自習だって~」


「そうか、ラッキーじゃん」

ハラハラしながら、ちらっと和を見る。


が。



当の和は、笑顔を作って泉に

「じゃあ、一緒に勉強しよっ」

そう、言っていた。


…………女ってこええ。
うん!と泉が頷いた時、チャイムが鳴った。


泉が席に戻ろうとしたから、俺も戻ろうと歩こうとした。
………それを、和に止められる。