レンタル彼氏 Ⅰ【完結】

「……いや、まじな話。
泉、今日どうした?」

目をくりくりさせながら、泉が俺を見る。

「あ、えと、いや、な、なにも」

あからさまに動揺しながら答えた泉を見て、何かあると思った俺は泉の頬に手を伸ばした。


ぷにっとつねると、ふにゃふにゃしながら泉が話す。
泉はどこまでも白を切ろうとしていた。


まだ、尋ねる俺に

「…順二、心配してくれてる?」

泉が首を傾げながら逆に問いかけられた。


急に聞くんじゃねえ!
てか、心配してんのなんかわかんだろ!
何でわかんねえんだよ!?

こいつ、まじ鈍感?

だから、思わず否定するようなこと言っちまったじゃねえかよ。


それなのに、泉はまたキョトンとした顔で畳み掛けるように聞く。


「何で私がおかしーと順二の調子が狂うのさ」

それはだな、お前を好きだから。

なんて、言えるわけねえだろ!


「はっ?お、俺は」

何か、言い訳。
頭が真っ白になった俺が言った言葉が。


「…お、お前をからかうのを楽しみに学校に来てんだぞ!」