レンタル彼氏 Ⅰ【完結】

社長は満足気に笑うと、車に乗り込んだ。
私も乗り込むと、そのまま自宅まで送ってくれた。


社長は本当に、あのプレゼントを買うためだけに呼び出したのだ。


車を降りて、またお礼を言う私に社長は軽く頷いて車を発進させた。



車が見えなくなるまで、暫くつったっていた。
と、言うよりあまりの出来事に足が動かなかった。



そんなことがあってから一週間が経ったある日。
伊織からメールが届いた。

【今から、空いてる?】


そのメールが届いていたのは、ゆうにゃんに会った帰りのこと。
コンビニで何か食べ物を選んでいると、そのメールが届いたのだ。


【ちょーど暇だよ!家に来たら?】


そう、返信しながらサラダをかごに入れる。


直ぐに返事が来て

【行く。家行けばいい?】

私はサラダを元に戻して、何も買わずにコンビニから出た。



【どっか外食したいから駅前に来て】


【了解。すぐ行く】

正直、疲れてはいたけど伊織に会いたい気持ちの方が強かった。