レンタル彼氏 Ⅰ【完結】

「安いか、高いかは利用者が考えることだ。
世の中、腐るほど金を持ってる奴はいるからな」


社長が顎をしゃくりながら言うのを、聞きながら何故か私は伊織を思い出していた。


伊織ならそれぐらいの価値、ありそうだ。


「Sランクの男は私が直々に探している」


「社長が?」


「ああ、今四人集まってるんだが後一人が中々見つからなくてな」


「ふーん」


私が相槌を打つと、社長が写真を取り出して私に見せる。
その写真に写っている男はどれも文句なしの美少年だった。


「…カッコいい」


「気に入った奴はいるか?」


「……これ、この人」

私が髪の毛の長い男を指差した。

社長はふっと笑うと

「千里か」

そう言った。


「千里?」


「こいつは聖で、こいつは吏紀(りき)、こいつは誠(まこと)だ」


聖は可愛い感じで、吏紀は猫みたいなくりくりな目が印象的、誠は知的な感じ。
千里はロックバンドにいそうな見た目。


ここに伊織入ったら完璧な気がするな。
伊織はまだあどけなさも残るけどモデルみたいだから。