レンタル彼氏 Ⅰ【完結】

【午前6時、駅前喫茶店】


…………



全く、この事務メールどうにかならないかな。
こっちの都合なんかお構い無し。


6時…ね、寝て準備したらちょうどいいかな。

朝早くからなんなんだか。


返信をせず、携帯を置くと体をベッドに投げ出した。


そのまま、私は眠りについた。






起きた時には五時半で、焦って準備をしてタクシーを呼んで向かった。

やべ、五分遅刻だ。
うっさいんだろうなあ。


既に喫茶店の前に黒塗りのベンツが待ち構えている。

あー。
もう、いるよねー。

タクシーから駆け降りると、私はベンツまで一目散に走った。



私がベンツまで到着したと同時に扉が開く。
私は流れのまま、中に入り込んだ。


隣には社長が座っていた。


「走らせろ」


扉を締めるやいなや、社長が運転手にそう言った。



「………………」


「………………」


車内に沈黙が続く。
あー、怒ってっかな…。