部屋でまた、今朝の俺に戻っていた。
放心状態。
しばらくそのままでいた俺は
「…………くっ、くくっ」
気が触れたように笑いだした。
「あはははっ」
結局、何もかも、うそだった。
俺のモノになってって、頷いた泉は。
嘘だった。
泉っ!
泉泉泉!
いずみ!
嘘なのかよ!
嘘だったのかよ!
狂ったように俺は机や椅子を投げては、部屋をめちゃくちゃにした。
携帯は折り曲げて。
食器は割れて。
ぐちゃぐちゃの部屋の中で。
俺は小さく体を丸めて涙を流した。
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