レンタル彼氏 Ⅰ【完結】

家の前に車を止めて、携帯に連絡をする。


彼女の名前はりさ。
それしか知らない。


彼女も自分のことを話すのが余り好きではないのか、会っても会話は専ら俺が広げている。


りさが家…というよりも邸宅といった方が正しいような家から出てくる。


長い上品な黒髪をふわりとさせて、薄い青のコットンの膝丈ワンピースに身を包んでいる。
白い透明度のある肌。


……何が、不満なんだろうか。



美貌も、富もを持ち合わせた彼女。


何故。

何故、レンタル彼氏など利用するのだろうか。


ホスト通いする金持ちはいるが、彼女はそんな感じではない。
俺といても、さりげなく触れてくるだけでそれ以上は求めない。


かれこれ、俺がレンタル彼氏を始めた時からの付き合いだ。



うちの注意事項に、三ヶ月以上続けてはレンタル出来ないと記載されている。
彼女は三ヶ月利用ではなく、一ヶ月利用して、またふらりと俺を予約する。