「ちょっといい?」 「………?」 そう言うと、あたしの首の後ろにそっと手を回した千尋くん。 すこしヒンヤリとした何かが、首もとをくすぐった。 「できた」 しばらくして、千尋くんが手を離す。 不思議に首を傾げると、鏡を見てと言われたので、鞄の中から手鏡を取り出して自分の首もとを映してみる。 「ぁっ………」 そこにあったのは、千尋くんとお揃いのネックレス。