「後で瑞穂にもお礼言ってやって」 しばらくして、落ち着いてから千尋くんが耳元で、そう囁いた。 「アイツが今年からこの高校受かったら日本戻らせてくれって、親父に頭下げて頼んだんだ」 「……瑞穂くん、が?」 「別に、俺とあるみのためじゃねぇって意地張ってたけど。……まぁ、あぁ見えて結構いいやつだからな」 そう言ってクスリと笑った千尋くんは、やっぱり何だかんだで。 弟思いのお兄ちゃんなんだな、と改めて思った。