「泣くならそれ被って泣きなよ。あるみの泣いた顔、ひどいから」 「……っひ、ひどい」 だけど、変わってない。 クスリと笑いながら毒を吐く、あの日の千尋くんと。 夢じゃなければ、幻でもない。 本物の千尋くん。 大好きな千尋くん。 ずっとずっと……逢いたかった。