頭上に何かが乗っかった感覚と、真っ暗になる視界。 慌ててそれを取ると、それはさっきまで千尋くんが着ていたジャージで。 「さすがに下は貸せねーぞ」 無愛想な顔でそう言う千尋くん。 「こ、これは……?」 「……魔除け」 「えっ、あたし何かに取り憑かれてる!?」 「あぁ。かなり邪悪な奴にな」 「ぇえ!?」 あれ、何か遊ばれてない?