さぁ、これであたしは誰から見ても最低な女だ。 最低と言って罵ればいい。 ウザいとでも言って言い返してくればいい。 もうあたしのことなんて好きじゃないと、あたしの頬をひっぱたけばいい。 千尋くん。 千尋くん。 千尋、くん……。 「………───ッ」 見上げた先にあったのは。 初めて見る、ひどく傷付いた千尋くんの顔だった……。