辛い出来事や困った出来事があっても、それを相談するすべが分からない。 頼り方が分からない。 相談して、大切な周りの人たちに迷惑をかけたりしたら……。 そんなことを思うたびに、あたしは胸のうちをどんどんこの頼りない身体に溜めていくようになった。 それは、どうでもいいような些細な悩みから、本当に深刻な深い悩みまで。 溜まりに溜まったこの"ストレス"が、身体の中で悲鳴をあげたのは、ちょうど高校に入る前。 ……大切な3人家族の1人である、お父さんが死んでしまった時だった。