千尋くん、千尋くん









「よく分かんないけど、もうちょっと」




「え? ぁ……わっ!」







不意に伸ばしていた手を掴まれて、そのまま千尋くんに引き寄せられた。





そのままぼふっとベッドに寝転がると、もう片方の手でギュッと千尋くんの胸に顔を押しつけられる。







「あ、あの……///」




「うん」




「千尋くん……」




「うん」




「し、心臓が苦しい……」




「ごめん、きつくしすぎた?」







ふわり、千尋くんのあたしを抱く腕の力が緩む。