「………………」 「お、はよう……ございます」 「……オレ、寝てた?」 「う、うん」 「そっか……おはよ」 しばらくして目覚めた千尋くん。 まだボーッとした様子で、首をかしげている。 「寝癖ついてるよ」 「ん、」 むくりと起き上がった千尋くんの髪の毛は、ところどころ跳ねていて。 そっと手を伸ばして柔らかく撫でながら直してあげる。 少しくすぐったそうに目を細めた千尋くんは、なんだか子犬みたいで可愛い。