千尋くん、千尋くん








チラリ。






隣で横になっている千尋くんを見る。






さっき近くで見た時もだけど、本当に綺麗な顔してるんだなぁ……。






なんて、ちゃっかりポケットに入ったままの携帯を取り出して……。






千尋くん、ごめんね。







───カシャッ。










「1枚くらい、いいよね……?」






上手く撮れた千尋くんの寝顔を、フォルダにしっかり保存する。




宝物がまたひとつ増えたことに、いつの間にか口元が緩んでいた。