「ねぇ呼んでよ俺のこと下の名前で。」 そう言うと案の定顔が真っ赤になる萌。 「ねぇ…」 「……が」 「えっ?」 あまりにもちっさい声だったので聞き返すと。 「…っ……優雅。」 そう真っ赤にしながら言う彼女の唇を迷わず塞いだ。 彼 の 名 前 (あのとき呼ばれて怒ったのは、) (たった一人の女に呼ばれただけでドキドキした、) (自分に焦ったからなんだよね。)