ヒ-ロ-なんていらない

「どうしてここにいるの?」


焦燥感と安堵感がまじった気持ちでいるあたし。


そんなあたしを玄関に引き込んで


宝君はあたしを抱きしめた。



「どうしてって、あたりまえでしょ、


 ずっと会いたかった女の子が


 ボロボロで怪我してて、


 何も持たないで走って逃げたのに


 追いかけない奴がいる?」