直美と呑む約束の当日、俺は一応、手みあげを持って直美のマンションをさがしてた。



『…え? ええ? こ、これ………か。。。』


そこに建ってた…………いや、そびえ立っていたのは、10階建てのマンションだった。


『あの野郎、なかなかいい所に住んでるじゃねぇか…』


まぁ俺のスイートといいとこ勝負だな…はは…。

とりあえず入ったみた。

『ん?開かない。壊れてるじゃねぇか、この自動ドア』

なんだ。見かけより、安っぽいなここ。

どれ。力ずくで。

『ふぬぅ~~~。開かない。』


直美に電話だな。


トゥルルルルルル♪

《はい》

『おぅ直美か?自動ドア壊れてて開かないんだ』

《オートロック》


『………し、知ってるよ。い、今着いたって連絡をな…ははっ』