そして、屋上へついた。
そのとき前を歩いていた智樹君という人がいきなり私に向き直った。
「好きですっ...!一目ぼれしました。付き合ってください。」
顔を真っ赤にして頭を下げたその子。
でも、誰に告白されても私の答えは同じ。
「ごめんなさい。好きな人がいるから...。」
「そうですか...。聞いてくれてありがとう。」
走って、屋上を出て行った智樹君。
「はあ...。」
ごめんね...。
何回目の告白だろう...?
でも、だめなの。
ただの一目ぼれなのにずっとあきらめられない。
紫苑くんじゃないとだめ...。



