期待を裏切られた感じ。



なんでショック受けてるんだ?



3000円がもらえないからか?


違う。



だったら何なんだよ!



歩くスピードがだんだん速くなった。


「紫苑君、待ってっ!」



後ろから栞の声がする。


俺はそれすらもウザくなった。


「ついてくんなよ!」


しまった。


言い過ぎた...。


後ろを振り返ると目に涙をためている栞。


くそっ...!


俺はそのまま走った。