「2番線に電車が着ます。黄色い線までお下がりください。」 駅員さんのアナウンスが流れていつもの電車が来た。 電車の窓に映る自分を少しだけチェック。 前髪よし、巻き加減よし! そして、ドアが開いた。 どきどきする。 まだ、会ってもないのにこのどきどき...。 私って相当好きなんだな。 「おーい、栞!」 まん前の席で私を呼んだ。 「紫苑君。」 栞って...呼び捨て。 うれしすぎるよ...。