『「「「…………。」」」』


「そんなに顔を引き攣らせなくても。」


確かに聞いたことがある…。


魔界の歴史書に書かれていた。


心の声が聞こえる幻の一族が禁断の森のどこかに居るって。

確か滅びたって噂だったんだけど…。


「…どうやら奈子は知ってるみたいだね。僕の一族のこと。」


『なんでここに来たんですか。』


一番の疑問はそこだ。