なんて思ってるとあたしの背後に誰かの気配がした。



『!?』


「あれ、君…だよね?僕の婚約者。」


急いで振り返れば、黒い翼を広げた天使。

いや、悪魔が居た。


『へー婚約者。え、結城さんの婚約者?え!?』


「……僕そんな趣味ないよ。」


勘違いのようだ。



あたし何白々しい演技してんだ。

そんなことくらい何となく分かってたのに。