「……その隣の方は彼氏?」


「! そういえば…。」


お母さんとお父さんの視線が、結城さんに向けられる。


「お、彼氏くんも陰陽師なのね。」


『!?』


あたしも反射的に見てしまった。え、陰陽師……?


「俺は奈子さんの専属マネージャーです。」


結城さんは表情を一つも変えずに、ペコリと頭を下げた。


「へえ、そうなの。」


このニヤニヤは何かを企んでる顔だ……。

『何にもやましい事ないし。』